
会場 | TOMIO KOYAMA GALLERY TENNOZ TERRADA ART COMPLEX I/4F |
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住所 |
東京都品川区東品川1-33-10
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会期 | 2025/3/8(Sat) -2025/3/29(Sat) |
営業時間 | 11:00 - 18:00 |
定休日 | 日・月・祝 |
料金 |
入場無料
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ジャンル | 現代アート |
概要 | この度小山登美夫ギャラリー天王洲では、和田咲良展「 )( 」を開催いたします。本展は作家にとって弊廊での初の個展となります。 和田咲良は1999年神奈川県生まれ、昨年2024年東京造形大学造形学部美術学科絵画専攻領域を卒業し、同年「ART AWARD TOKYO MARUNOUCHI2024」藪前知子賞、小山登美夫賞を受賞。今までに4度個展を開催しています。 それは、彼女が作品の大きなテーマとしてかかげる「相互交渉」「ヒント」を示すものとなっています。
本展覧会タイトル「 )( 」に関して、和田は視覚的なシンボルとして捉えており、読み方としては「外向きの丸括弧」となること、またこのタイトルについて次のように述べています。 「小説で主人公が思っていることの表現として使われる丸括弧が外側に向いて、開かれているようなイメージでつけてみました。 和田作品において、裏からも表からも同じ柄ができる刺繍や、レゲエ音楽のレコードで「dub」という裏面収録の楽曲リミックスが「裏面だけで作られた表面」として成立することの面白さも、一方的な関係でない作品世界をつくりあげる大事な要素となっています。 モチーフに犬がよく登場するのは、たとえば人が飼い犬をしつけでたたく行為から見えるしつけと愛情の絶妙なバランス、「ペットとしての犬」の不思議な存在性への関心からであり、それは親子、男女、他者との間での力関係、関連性への言及へも広がっていきます。 新作「夢をみる」は3mを超えた大作であり、ギャラリー空間入って正面の壁に展示される予定です。モチーフの人物は目を隠し横たわり、犬は凛とした目で人にはだかり一見不均衡な関係に見えますが、その裏のスタッフルーム側の壁に逆の構成の絵(眠っている犬と起きている人)を置くことで、ギャラリーの空間を見てまわって発見し、表と裏の両面で見え方が変わるような絵にしたいいう想いが込められています。 また、動物でも人でもないように描かれる狼男は、大人でも子供でもなく中間的存在であり、バランスがとれていない反抗期の自分の凶暴さも投影された存在です。 それぞれの人によりものの見方は異なり、また時間と空間と距離はその関係性を変えていく。 |